まずは、ご自分の身体を知って下さいと。
まずは、ご自分の身体を知って下さいと。

理想的なバレエスタンス、つまり立っているときの美しい姿勢、引き伸ばされたS字のライン。
これを獲得することが、バレエを上達させる近道です。

でも、すぐにはなれませんし、無理はダメです。
ものには順序があるんです。

美しく見えるために重要なのは、引き延ばされた背中とか、綺麗な首のラインですね。
ただ単にに真っ直ぐじゃなくて、ちょっとカーブの入った綺麗な。特に女の人の。
そのほかデコルテとかなんとか言うのかな。デコルテラインを美しくとかね。
あと女の人の耳の横の、首の頸椎のカーブから肩甲骨、あのカーブって女性は綺麗にしたらすごく美しい。
男性にはない美しさだと私思ってるんで。
それはバレエで絶対獲得出来るものなんでね。

また、バレエスタンスを獲得するためには、もちろん腹筋だとかの筋肉が必要だけど、
私自身、いわゆるトレーニング、体育会系のあれありますよね。ああいうの嫌いなんです。
うちのスタジオでは、いわゆる腹筋運動をするとかいうのでなく、
もっと安全に、美しくなるための筋肉を強くする方法をレッスンの中で指導してます。わざわざ床に座ったり寝たりして柔軟体操みたいなことは一切やりません。

そして「さーはじめるぞ」ってときに、まず私が言いたいのは、
最初に自分はどういうクセがあるのかっていうのを早く知って欲しいんです。
自分の体のクセって、自分ではわかりずらいものなんですよ。

そこで、うちのスタジオでは、まずは自分の身体を知ってもらいます。
小さな子供でも理解してもらうところからはじめるんです。
壁に立ってもらって写真を撮ったり、それを見てもらって言葉で説明したりもします。

そして、生徒さんの年齢におうじた指導を、しっかりとしたアナトミー(解剖学)の知識をふまえて行っているんです。

例えば、ジュニア中級クラスでは急がず、バーレッスンをやりながら時間をかけて、
特に上半身を中心に理想のバレエスタンスにちかづけていきます。
(まだ骨がやわらかい時期のため柔軟・床での開脚は一切やりません。これ重要ですよ。)

小学生3年生までは同じ学年でも、誕生月によって個人差があるため、指導者はしっかりと見なくてはならないんです。
(将来巻き肩やネコ背にならないように…)

中級クラスでは、バレエスタンスに少しずつ近づいてきていますが、腰が前後どちらかに傾いていることが多いため注意深く見ながら、時間をかけて改善していきます。

4年生の後半になると、腰(骨盤)が随分とまっすぐになっているので極たんなO脚・X脚にはなりません。
ちなみに、現在うちの生徒の4年生以上は全員猫背ゼロ、極端なO脚、X脚ゼロです。

上級クラスは、ほぼバレエスタンスが出来上がっているため、上半身と下半身のバランスを微調整しながら
背中のS字ラインを保ちながら、(タイラではない!)ひき伸ばされた美しい背中と真っ直ぐな脚になるようレッスンします。

大人から始めるバレエクラスもジュニアクラスと同じく、バーレッスンではバレエスタンスを習得してもらうために、説明を加えながら徹底した基礎レッスンを行なっています。もちろん時間の無駄とも言える柔軟体操はやりません。まだずっとずっと先のことかもしれませんが、いつか高齢になったとき、チャキチャキと元気よく歩きたいじゃないですか!

だから、うちの生徒さんの見た目(心も)は、全員健康的で綺麗です。