発表会について思うこと

私が千里山でバレエスタジオを始めてかれこれ20年くらいになります。最初は音楽教室の一室を借りて、そのあと駅近くのダンススタジオを居抜きで借りてからはそこで15年くらいやっていました。発表会は年に一回。多い時は2回という年もありました。私自身がステージで踊ることが大好きで、そのために日々のレッスンとリハーサルをやっていました。だから、バレエを習う人はみんな同じ考えだと勝手に思い込んでたんです(^◇^;) そういう考え だから「発表会で踊るためにレッスンをする🟰発表会に参加しない人はレッスンする意味がない。なんのためにバレエのレッスンをしてるん?」ということになります。ある時、こんなこともありました。依頼していた舞台関係の方に「発表会というのはバレエスタジオの宣伝なんや!ウチのスタジオはこんな豪華で立派なことができます!と生徒の保護者や見に来てくれたお客さんにそれを見せるんや!発表会とはそのためにやるねん!」と言われたことを今でも覚えています。

大抵の発表会の内容はバレエコンサート集(同年代の方が複数名で3分くらいの作品を踊ったり、ソロ作品を踊ったりします)、それと幕もの(例えば白鳥の湖やくるみ割り人形の一部を出演者全員で踊るとかそんなんですね)、そして、その幕ものの主役はたいがいが講師の先生です(私が厚かましくやらせていただいたこともありました。すいません、、、)プロの男性ダンサーを何人も呼んできて出演してもらい、宮殿やお城、森や湖などのセットを用意するため、その分の費用もかかります。人件費もかかります。それだけ費用をかけてるからには少しでも良い発表会にしたい!→そのためには半年くらい前から発表会の練習に入らないと発表会当日に間に合わないというわけです。

そんなことを10年くらい続けてきて、ある時、引っかかるものを感じました。なんか違う、、、と。「そもそも発表会って生徒さんたちの成長過程を身内の方や親しい方に見せるものなのではないか?」と。主催者が見栄を張って豪華な発表会をしたところで、所詮はプロのモノマネです。モノマネをするのに決して安くはない参加費を払わされ(だいたい45000円〜80000円、多いところは10万!衣装代は別ですよ)、参加費用以外にも、通常レッスン以外に発表会の練習のための時間とスタジオに通う労力を使うことになります。

そこで、思い切って2年前からウチのスタジオの発表会の目的は「生徒さんの成長過程を見せる場」とすることに方針を変えました。だから今年も小さなホールで豪華なセットを使わず、プロのダンサーを呼んだりもせず、その分、参加費を押さえて気軽に踊れる発表会をすることにしました。

「発表会のために日々のレッスンを頑張る」「芸術的感性を取り入れながら健康的に身体を丈夫に、姿勢良く美しくなるためのバレエレッスン、発表会はあくまでも成長過程を見せる場」「コンクールの受賞者を輩出してプロっぽい発表会にしたい」などなど発表会には色んな考え方がありますネ(^.^) どれが間違いで、どれが正しいということはないとおもいます。

これからバレエを始めてみようか?と考えている方に少しでも役に立てれば?とおもい、長文になってしまいましたが、よかったら参考にしてください♡