柔軟体操の是非

私のスタジオでは柔軟体操、いわゆる横開脚、前後開脚、海老反り、ブリッジ、前屈などは一切やっていません。どうしてかって言うと、コロナ禍より少し前から左右木先生のレッスンを受講したり、指導者講習会や勉強会に参加した流れで佐藤愛さんの存在を知り、コロナ禍の最中にセミナーを受けた結果、バレエのレッスンに柔軟は不要だと判断したからです。

しかし、正直に言います!それまでは、うちのスタジオでも大人クラス以外はやっていました。私も生徒だった頃、必ずやらされていました。言い訳になりますが、それが正しいと信じてたから、、、( ; ; ) うつ伏せになりカエル🐸のような格好をしてお尻を先生やアシスタントの方が押さえつけるようなことも、当たり前にように行われていましたしね。振り返れば恐ろしい話です。

SNSやブログなどで、まだ充分アンドオールできていない、骨がまだ柔らかい子供たちに開脚や海老反りをさせている写真を見るたびにギョッとします。今だに昭和の根性バレエ的なことをやっているように思えて、気の毒になります。

柔軟がダメだとは言いません。←そもそも私にそんなこと言う権利ないし(^◇^;) やりたい方はどうぞやってください。でも、正しい知識もなく写真や映像を見て勢いだけで行うと、反り腰が酷くなって大人になったら腰痛に悩むことになるかも?です。O脚になる可能性もあります。だから、私のスタジオの保護者の方には、家でお風呂上がりに横開脚、前後開脚など一切させないようお願いしています。そんなことする暇があったら寝てくれ、寝る子は育つ!

とは言え、私のように柔軟が不必要だと判断して一切行わないスタジオよりも、昭和時代から行っている柔軟は絶対に必要だと言って10分、15分かけてやってるスタジオのほうが現実的には多いのかもしれませんね。嫌味で言っているわけではありませんが、柔軟の写真を見るたびに「腰と首をお大事になさってください」と心より願っています。(幼い子どもさんは周りの大人が、すごい〜体柔らかいのね〜と言われると嬉しくなって、しょっちゅうやるようになります。それが怖い(>_<))

↑この写真は小学6年生の生徒さんです。私の指導方針が変わったコロナ禍の少し前から柔軟は一切させずシンプルなバーレッスンとセンターレッスンを週二回継続した結果、無理せずきれいにアンドオールできるようになりました。アラベスクもちゃんと90度上がりますヨ❤️ トゥシューズでも安定したピルエットができるようになりました。私よりもキレイに見本をやってくれるのでありがたいです。